皆さま、こんばんは。久々の投稿です。
ねじれ日本語教師のサナダは元気にしてます。
さて、前回は俺が中国のとある田舎で監禁・拉致られた話をしました。
その後、俺はその中国人一般家庭で表向きはホームステイという形で暮らすことになった。
が、しかし、やはり想像どおりと言いますか、
めちゃめちゃ見張られてる感がハンパない!!
俺はホームステイ初日の朝、めちゃめちゃ近くで鳴くニワトリのシャウトで目覚めた。
そして、文字通り寝ぼけた思考で、間抜けな顔で考えた。
はて?ここは、どこだっけか・・・?
俺は昨晩の出来事を思い出し、改めて愕然とした。
はっきり言って、思い出したくもない。もし今回の投稿記事から読み始めた方で、昨晩の出来事を知りたい方は以下の過去ログをご一読いただきたい。
「ひょんなこと」なんていう生易しいものじゃなかった。
村を散策中にストーカーされる
俺はベッドから出て、台所に行くと、昨日の中国娘がいた。
おはよーごじぇーまーす
俺はテキトーに挨拶をして、食卓についた。
昨日あれだけ食べたのに、不思議ともう腹が減っていた。
すると、中国娘が「ちゃ〜」と言って、プーアル茶を出してくれた。
一杯すすると、体中の細胞が目覚めるような気がした。
はあああああああああああああああああああああああああああああああああああああーーーーーーーーー。
俺は長〜〜〜〜〜い溜め息をつくと、中国娘がそれを見て笑っていた。
俺は中国の一般家庭の朝食をものすごい勢いで平らげた後、運動がてら近所を散策することにした。
ぶらぶら歩いていると、色んな動物があちらこちらにいた。犬、羊、ヤギ、牛、豚。
数分歩くと、ポツンと古ぼけた小さなスーパーが目に入ったので、中を覗いてみた。
ちゃんじゅ〜しゃいしゅーと〜めいがんうぉ〜ちゃんんちゅうちょ〜!
俺は現地人に思われたのか、普通に中国語で話しかけられた。
何を言ってるのか皆目、意味不明なので、俺は無視して店の中を見て回った。
店の中には、「これ金出して買う必要あんの?」というものばかりが並んでいた。
俺が店を出ようとすると、また店主が話しかけてきた。
ちゃんじゅ〜しゃいしゅーと〜めいがんうぉ〜ちゃんんちゅうちょ〜!
俺は苦笑いして店を出るしかなかったが、なぜか店主が俺の後をついてきた。
な、なんでついてくんだよ・・・。
俺は知らぬふりをして、散策をつづけたが、
めちゃめちゃ気になる!
俺が立ち止まると、店主も立ち止まり、俺が歩き出すとまたついてくる。
俺は建物が入り組んだ路地に入り、曲がり角を曲がった瞬間にダッシュして、さらに曲がり角を何度も曲がり、なんとか店主をまいてやった。
ようやく後方に店主の姿が見えなくなると、俺はとりあえずホームステイ先の家に戻ることにした。
家に戻れば中国娘もいるし、まあ安心だ。
中国の一般家庭料理を爆食い
俺が家について、居間に行くと、なんと!
ちゃんじゅ〜しゃいしゅーと〜めいがんうぉ〜ちゃんんちゅうちょ〜!
店主が居間のソファに座っていて、また俺に話しかけてきた!
すると、中国娘が俺に話しかけてきた。
ちゃんじゅ〜しゃいしゅーと〜めいがんうぉ〜ちゃんんちゅうちょ〜!
いやいやいや、だから俺は中国語わかんないの、もう知ってるだろーがよ!
俺はとにかく苦笑いを浮かべながら居間のソファに座って店主と中国娘が話し込むのを眺めていた。
10分ほど話していただろうか、その後、中国娘は店主を食卓に通して、俺も同じ席につけとジェスチャーで示した。
その後はまたまた中国の一般家庭料理オンパレードが始まった。
茶から始まり、空芯菜をふんだんに使った野菜炒め、なんの味付けかよくわからんがめちゃめちゃ濃厚で旨味が味の奥底まで浸透した熱々のスープ、餃子なのかシュウマイなのか名前はわからないが皮で包まれた豚肉料理、ミートボール的な甘辛味の団子、鶏肉の蒸し料理、スペアリブ風の脂がめちゃめちゃ美味い肉料理、食後のデザートに杏仁豆腐、ヤギのチーズケーキ、黒糖入り胡麻豆腐、バター入りの茶。
これでもか!というくらい次から次に料理が出され、そのテンポの良さに乗じて俺は爆食いした。考えてみると、この家に来た昨晩から、毎食ずっと爆食いしてる。
隣の席では俺と同じように店主が爆食いしていた。
もぐもぐもぐもぐもぐ。
だからおめえは誰なんだよ・・・。
すべての料理を平らげて居間のソファに身を沈めていると、俺は強烈な睡魔に襲われ、そのまま昼寝をしてしまった。
ホームステイ終了のホイッスル
俺は夕闇の中で目を覚ますと、居間で中国娘と店主とヤンさんが話し込んでいた。
俺は寝ぼけた思考のまま、「なんでまたヤンさんがここにいるんだろうか?」とぼんやりと思った。
目覚めた俺に気づくと、ヤンさんが話しかけてきた。
ホームステイ、楽しんでるあるか?
俺は返事もせずにヤンさんの胡散臭い顔を眺めていた。目覚めたばかりで、何かを返答できるほど頭が回転していなかった。
ホームステイ、楽しんでるあるか?
ヤンさんは俺の座るソファの横に座り、俺に説明した。またまた、急展開だ。ホームステイは終了とのこと。
要点は3つだった。こんな感じだ。
・ホームステイは1日で終了。最初からそのつもりだった。
・ホームステイの本当の目的は、サナダに中国人の実際の生活と、客人に対するもてなしの寛大さを知ってもらうこと。
・そして、中国人の心の奥の優しさを知ってもらうことだった。
ということで、この中国人娘と店主の息子、それに他の日本留学希望者を日本に連れていけあるね。それで、ちゃんと親切に助けてあげるね!
俺はヤンさんの中国語通訳を介して、中国娘に毎食の絶品飯のお礼を誠意をもって伝えた。
毎食の料理、ありがとう。とても美味しかったですよ。
しかし、相変わらずヤンさんの通訳は、俺の一言に対して、めちゃめちゃ長い訳だった。
ちゃんしゅーしょーめい、ちゅ〜どーりゃんりゅ〜、しぇーまーしぇーまーどーりゃんりゅ〜、しぇーまーしぇーまーどーりゃんりゅ〜、しぇーまーまりゅ〜、しぇーまーしぇーまーどーりゃんりりゅ〜、しぇーまーしぇーまーどーりゃんりーめい、ちゅ〜どーりゃんりゅ〜、しぇーまーしぇーまーどーりゃんりゅ〜、しぇーまーしぇーまーどーりゃんりゅ〜、しぇーまーまりゅ〜、しぇーまーしぇーまーどーりゃんりりゅ〜、しぇーまーしぇーまーどーりゃんりゅ〜、しぇーまーしぇーまーどーりゃんりゅ〜、しぇーまーまりゅ〜、しぇーまーしぇーまーどーりゃんりりゅ〜、しぇーまーしぇーまーどーりゃんりーめい、ちゅ〜どーりゃんりゅ〜、しぇーまーしぇーまーどーりゃんりゅ〜、しぇーまーしぇーまーどーりゃんりゅ〜、しぇーまーまりゅ〜、しぇーまーしぇーまーどーりゃんりりゅ〜、ーまーしぇーまーどーりゃんりゅ〜、しぇーまーしぇーまーどーりゃんりゅ〜、しぇーまーまりゅ〜、しぇーまーしぇーまーどーりゃんりりゅ〜、しぇーまーしぇーまーどーりゃんりーめい、ちゅ〜どーりゃんりゅ〜、しぇーまーしぇーまーどーりゃんりゅ〜、しぇーまーしぇーまーどーりゃんりゅ〜、しぇーまーまりゅ〜、しぇーまーしぇーまーどーりゃんりりゅ〜、しぇーまーしぇーまーどーりゃんりゅ〜、しぇーまーしぇーまーどーりゃんりゅ〜、しぇーまーまりゅ〜、しぇーまーしぇーまーどーーまーしぇーまーどーりゃんりゅ〜、しぇーまーしぇーまーどーりゃんりゅ〜、しぇーまーまりゅ〜、しぇーまーしぇーまーどーりゃんりりゅ〜、しぇーまーしぇーまーどーりゃんりーめい、ちゅ〜どーりゃんりゅ〜、しぇーまーしぇーまーどーりゃんりゅ〜、しぇーまーしぇーまーどーりゃんりゅ〜、しぇーまーまりゅ〜、しぇーまーしぇーまーどーりゃんりりゅ〜、しぇーまーしぇーまーどーりゃんりゅ〜、しぇーまーしぇーまーどーりゃんりゅ〜、しぇーまーまりゅ〜、しぇーまーしぇーまーどーまーどーりゃんりゅ〜、しぇーまーしぇーまーどーりゃんりゅ〜、しぇーまーまりゅ〜、しぇーまーしぇーまーどーりゃんりりゅ〜、ーまーしぇーまーどーりゃんりゅ〜、しぇーまーしぇーまーどーりゃんりゅ〜、しぇーまーまりゅ〜、しぇーまーしぇーまーどーりゃんりりゅ〜、しぇーまーしぇーまーどーりゃんりーめい、ちゅ〜どーりゃんりゅ〜、しぇーまーしぇーまーどーりゃんりゅ〜、しぇーまーしぇーまーどーりゃんりゅ〜、しぇーまーまりゅ〜、しぇーまーしぇーまーどーりゃんりりゅ〜、しぇーまーしぇーまーどーりゃんりゅ〜、しぇーまーしぇーまーどーりゃんりゅ〜、しぇーまーまりゅ〜、しぇーまーしぇーまーどーーまーしぇーまーどーりゃんりゅ〜、しぇーまーしぇーまーどーりゃんりゅ〜、しぇーまーまりゅ〜、しぇーまーしぇーまーどーりゃんりりゅ〜、しぇーまーしぇーまーどーりゃんりーめい、ちゅ〜どーりゃんりゅ〜、しぇーま
てめえ絶対、余計な内容を勝手に付け足してんだろ!
ただ、俺はこのホームステイの状況から抜け出すことを第一に考え、とにかくにこやかな表情をすることに努めた。
それでは、失礼します。このご恩は忘れません。
このご恩というけど、もともと俺は中国の風俗で強烈な酒をガンガン一気飲みさせられて、この家に監禁させられ、それでようやく解放された、という経緯なのだが、まあなんとかもとのホテルに戻れるようなので一安心した。
俺は桂林のメインストリートまでヤンさんの運転する車で連れていってもらい、そこから歩いてホテルに戻った。
桂林のメインストリートには観光客の欧米人や日本人や韓国人もいて、俺は普通の世界に戻ってこられたことに心底ほっとした。
ホテルに戻ると宿の中国人が「昨日心配したぜ」というようなリアクションをしていたが、俺は大丈夫、大丈夫というジェスチャーで応答した。
ホテルのベッドに横になると、俺はそのまま翌朝まで爆睡した。
翌朝、俺は国際電話で日本語学校の校長に電話し、昨日までの出来事を話した。
はっはっはっはっは、サナダ先生、楽しんでますな!
いやいや、校長、こんなこと繰り返してたら、命がいくつあっても足りませんよ、冗談抜きで。
そうですな、命より大事なことはないですからね。無事に帰国するのを待ってますよ、ほっほっほっほっほ。
俺はそんなこんなで桂林での日本留学説明会開催の仕事を終えた。
その後、バスで広州に戻り、そこから飛行機を乗り継いで、次の留学斡旋を行う地ウズベキスタンに向かうことになるのであった。
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