みなさん、こんにちは。にほんごまるです。
さて、今日は落語と日本語教育に関する記事を投稿してみようと思います。
まず、落語という日本の伝統文化のジャンルにおいて、それに魅了された外国人が落語の世界に挑戦する、というケースが増えてきていますね。
でも、落語の世界はなんとなく敷居が高そうだし、落語家の方々も偏屈な人が多そうだし(偏見です)、外国人が落語家として活躍するのは大変なことだと思います。
そんな中、カナダ出身の落語家・桂三輝(サンシャイン)さんは、落語家としてグローバルに活躍されています。
現在は、活動の拠点をニューヨークに置いているようですね。
彼のインタビュー時の日本語を聞くと、とてもシンプルでストレートな話し方をされています。N4やN3の文型を組み合わせて、自分の言いたいことをしっかりと伝えられています。
もちろん桂三輝さんの日本語能力はもっと高いレベルでしょうし、落語に携わっているのですから日本人も知らないような語彙や表現も知っているでしょう。
でも、日常的な会話の受け答えにおいては、N3やN4レベルの文型を駆使すれば、自分の言いたいことを十分に伝えられるし、複雑な文型を用いるよりも逆にストレートでわかりやすい表現ができるということを、桂三輝さんの話ぶりからうかがうことができます。
これは日本語学習者には、とても良いロールモデルだと思います。
さらに、桂三輝さんの日本語を聞いていると、良い意味での「人たらし」なんだろうな、と思わせます。
人と人との関係性を構築する中で、日本語を学んでいったのだろうと思わせる話ぶりには、人を惹きつける魅力があります。
師匠とのやりとりや、落語の世界で関わる多様な方々との一期一会を大切にできる桂三輝さんの人間力あってこその現在の成功なのでしょう。
人と人との関係性を構築する中で日本語を学べる人にとっては、日本語教室も日本語教師も不要なのかもしれませんね。そういう学習メソッドがITと融合して体系化されると面白いですね。
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