俺が授業準備をしない本当の理由

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俺

こんばんは、エロ日本語教師のサナダです。

簡単に自己紹介をすると、

  • ロシア人爆乳美女に日本語教えたいと思い、大手複写機メーカーを退社
  • 3週間の猛勉強で日本語教育能力検定試験に合格
  • 今は新宿の某日本語学校で非常勤として日本語を教えている。

今日は、俺が日本語を教えるための「授業準備」をなぜしないのかを説明する。

まったく準備をしてこない俺に対して、福田と名乗るクラス主任は、俺の顔を見るなり、いつも授業準備はしたか、授業準備は大切だ、あなたはいつも準備不足だ、とネチネチつぶやいてきやがる。

福田
福田

サナダ先生、授業準備はしましたか。授業準備は大切です。

俺が本当にまったく授業準備をしていないこと、そして、なぜ俺が授業準備をしないのかの理由を福田が知ったら、たぶんあまりのショックで失神するだろう。

俺が授業準備をしない理由について、結論、以下の3つがその理由だ。

  • 単純にダルい
  • 準備時間中はタダ働き
  • 準備すると授業の質が下がる

この3つの理由について、それぞれ説明する。

単純にダルい

サラリーマン時代にミーティングの議事録をとるのが面倒だったのと同じ感覚だ。ただただダルい。面倒なことはしたくないという直感に支配された感覚だ。

もちろん、何事にも準備は大切だ。でも、出たとこ勝負の方が緊張感あるし、それでなんとかなるんなら、それでいいじゃんっていう発想だ

まあ、誰からも尊敬されない考え方だろう。

授業準備の時間はタダ働き

日本語教師は基本、授業をしている時間だけが給与の対象だ。授業にかかる準備をどれだけ頑張ったところで無給だ。残念ながら俺はボランティアをするほど暇じゃない。

逆に言えば、授業準備に時間をかければかけるほど、時給が下がることになる。1時間の授業をするのに1時間かけて無給の授業準備をしたら、時給1800円は半分の900円になる。マクドナルドでバイトした方が時給がいい。これが現実だ。

準備すると授業の質が下がる

日本語教師って、授業準備をがっちがちにして授業に挑んでるけど、そこまで準備したらさ、あとはAIでも授業できんじゃね?と俺的には思ってしまう。生身の人間が授業をする意義って何なんだろうね

事前に準備した導入のネタや例文、発話内容を授業でなぞることに意味があるのだろうか。漫才やるならそれでいいんだろうけど、日本語の授業は見せ物じゃない。

教師の発話をあらかじめ用意しておくなんて、中学生男子が好きな女のコの家に初めて電話するときに話題をメモ用紙に箇条書きしておくようなもんだろ

教案を一生懸命に書くのって、弱虫でビビりの奴がすることだ。教室内で起こりうる生身の人間と人間が向き合ってことばを交わすコミュニケーションから逃げた奴の行為だ。

どうしても母語話者教師がすべてを掌握したいのなら、教案をぎっちぎちに書けばいい。そこには自由もなければ、想定外の発展性も皆無だ。「No Jumbi, No Jugyo」というスローガンのもと、ずっとそうしてればいい。

でも、曲がりなりにも日本語コミュニケーションをお題にする教育活動なら、ライブ感を大切にするべきなんじゃないかな。

要は、出たとこ勝負をして、教師ならその勝負に勝て、ということ。イマココで起きてることに教師が正面から向き合うことで初めて学習者にとって学びのある授業になるはずだ。

校長との対話

俺は高田馬場の飲み屋で、校長とウダウダと話していた。この日本語学校で教え始めてから、ときどき校長と飲みに行くのが習慣になっていた。

校長
校長

サナダ先生、それはそれは、とてもすてきな理由ですね。あなたが授業準備をしない理由に、私は賛同します。

俺

にしても、相変わらず仙人にしか見えねえなあ。

俺は、仙人の風貌そのまんまの校長に、上記の俺が日本語の授業準備をしない理由を熱く語った。すると、思いの外、校長は賛同してくれたようだ。

校長
校長

でもね、サナダ先生。じゃあ、あなたがどんな授業を実践するのか見せてください。その生身の人間同士が向き合うことで生じる日本語コミュニケーションの授業を見せてください。

仙人の目がきらっと光るのが見えた。こんな生き生きとした目をする校長を見るのは初めてだった。

俺

もちろんです、校長先生。是非、見に来てください。

俺は二つ返事で自信満々に了承してみせたが、何か特別な授業をするつもりは全くなかった。いつもどおりの俺の授業を見てもらおう。それでダメ出しされたら、それはそれでいい。学生以外の誰かの期待に応えるために日本語を教えてるわけじゃねえんだ。

一つだけ心配なことは、クラス主任の福田も一緒に見学に来るとやっかいだな。

しかし、悪い予感は的中するもので、校長と一緒に福田も俺の授業見学に来ることになるのだった。

<つづく↓>

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